プレスリリース
2014.05.16
<報道関係者各位>
株式会社アマナ
プラチナプリント技法により最高峰の写真表現を実現 世界的建築家 安藤忠雄氏のポートフォリオ集
アマナグループにて、最高峰の写真プリント技法であるプラチナプリントを中心とした制作会社「株式会社アマナサルト」は、
2020年11月1日をもって、株式会社アマナに合併いたしました。
尚、今後の案件のご相談につきましては、下記フォームよりお問い合わせください。
https://amana.jp/contact01/service.html
プラチナプリントの企画・出版を手がける株式会社アマナサルト(本社:東京都港区、代表取締役社長:堀越欣也、アマナグループ)は、この度、最高峰の写真プリント技法であるプラチナプリントによる、世界的建築家 安藤忠雄氏のポートフォリオ集「ANDO BOX The 1st Round [drawings]」を2014年5月に発行いたします。
本作には、世界で最も高い評価を得て、現代建築を牽引する存在である安藤忠雄氏のドローイング作品8点に、安藤氏が1枚1枚その手で描いたスケッチ作品を特別収録。代表作「光の教会」や「水の教会」を含む収録作品は、写真表現における最高峰の技術と呼び名の高いプラチナプリント技法によって仕上げ、自身がデザインした特製ボックスとともに販売します。
名称 ANDO BOX The 1st Round [drawings]
収録作品 ドローイング作品8点|20×24インチ(6点)、30×44インチ(2点)
ボックス 安藤忠雄氏デザインによる特製ボックス
デザイン 町口 覚 [match and company, inc.]
エディション 30部限定
価格 250万円から ※詳細はアマナサルトまでお問い合わせください
発行 2014年5月
お問い合わせ先 アマナサルト tell: 03-3740-2030 mail:info@amanasalto.com
■ プラチナプリントについて
より美しく、より繊細に、より深く豊かな写真表現を――写真表現への飽くなき探求が到達しえた最高峰の技法、それがプラチナプリントです。従来の銀塩写真に比べ、豊かな階調表現、漆黒の奥深さかつ高精細を誇り、またプラチナという最も安定した素材による普遍的な恒久性を兼ね備えています。アマナサルトでは、伝統的なプラチナプリント技法に最新のデジタル技術を融合した世界初のテクノロジーを導入し、写真表現のさらなる進化に挑んでいます。(詳細は3pをご参照ください)
■ ANDO BOX The 1st Round [drawings]について
安藤氏によると、こうして描かれたドローイングの描線一筋一筋に、自らの肉体を通した空間体験が刻まれていると言います。つまり彼にとってドローイングとは、単に建築のイメージをなぞったものではなく、それは生身の思考の集積であり、記憶を未来へとつなぐ希望にも苦難にも満ちた道筋に他ならないのです。
今回、プラチナプリントという技法によって、彼が描いた一筋一筋の筆致までもが、これ以上ないほど精緻に、まるで肉筆に触れるがごとく再現することができました。また、プラチナという素材を用いるため普遍的かつ恒久的な保存が可能となります。つまり本プロジェクトとは、これまで建築を通して「空間」に挑み続けてきた安藤氏が、永遠への「時間」に挑むプロジェクトなのです。
安藤忠雄氏 コメント
“ 建築は、最初のスケッチで骨格が決まってしまうものだ。
一瞬の手の動きが、すべてを決定するのである。
アイデアをまとめる時、ふと、自分の手が引いた一筋の線に、
今まで見て歩いた建物や空間の記憶の断片がよみがえったものなのかどうか、わたしにはわからない。
ただ、ひとつ言えることは、自らの肉体を通した空間体験があってこそ、
描く一筋の線は意味を持っているということだろう。
私のスケッチのいくつかの線の重なりは、単なる抽象的なものではない。
そこには、実体としての空間があり、またそれが存在し続けようとする意思が込められているのだ。”
安藤忠雄氏 プロフィール
あんどう・ただお/1941 年大阪生まれ。建築家。
独学で建築を学び、1969 年に安藤忠雄建築研究所を設立。1979 年、「住吉の長屋」で日本建築学会賞受賞。代表作に「光の教会」、「大阪府立近つ飛鳥博物館」、「淡路夢舞台」、「FABRICA(ベネトン・アートスクール)」、「フォートワース現代美術館」など。イエール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授を務め、1997年から東京大学教授、2003 年から同大学名誉教授。日本芸術院賞(1993 年)、プリツカー賞(1995年)、国際建築家連合ゴールドメダル(2005 年)、文化勲章受賞(2010 年)、芸術文化勲章最高位コマンドール賞受勲(2013年)、ほか受賞多数。
■プラチナプリントの歴史
プラチナプリントの歴史は、ゼラチンシルバーより古く、写真が発明された草創期の1830年代にはその可能性が探られ、1870年代にイギリスのウィリアム・ウィルスによって発明に至りました。それまでにないモノクロームの階調の美しさに深い漆黒の表現、中間トーンであるグレーを無限に表現できる手法として、主に肖像写真の分野で人気を博します。しかし第一次大戦が勃発するとプラチナ素材の価格高騰の影響で、プラチナプリント制作が困難となり1930年代には完全に途絶え、より安価でかつ簡単なプロセスで制作できるゼラチンシルバープリントに取って代わられることになります。
1960年代、アーヴィング・ペンがこの写真技法に10年近い年月をかけて取り組み、1970年代に作品を発表することでようやく復活を遂げました。そしてデジタル技術が写真にも導入された現代では、そのプロセスが複雑で熟練した職人的技術を要するプラチナプリントにもデジタル技術が応用され、より高精細な表現、かつ徹底的にトーンのコントロールを可能にした、ハイエンドなモノクローム表現をもたらしています。
■プラチナプリント技法
プラチナプリントは同じモノクローム写真といっても、ゼラチンシルバープリントとはそのプロセスもイメージが持つ質感もまったく異なります。ゼラチンシルバープリントは、文字通り銀を感光させてイメージを定着させるプロセスですが、プラチナプリントは科学的に安定感が高いプラチナが感光してイメージを現像する技法です。水彩画や版画作品に使われる浸透性の高い紙にしみ込んだ乳剤に含まれるプラチナ塩が感光してイメージをつくり出します。プラチナ乳剤の調合比率、選ぶ用紙、現像液によって、黒の色調からコントラスト、深みなど、写真のイメージを自在につくりあげていくことができるのです。
【株式会社アマナサルト 会社概要】
アマナサルトは、2012 年にベルギーのサルト・ウルビ―ク社(SaltoUlbeek)と株式会社アマナとの合併会社として設立しました。主にプラチナプリント技法をはじめとした最高峰の写真技法を駆使して、少部数限定の写真プリント、写真集、ポートフォリオ集の企画制作を行ない、全世界に向けて発表しています。東京に構えたアトリエでは、国際的に高い評価を得ている写真家、アーティスト、および歴史的アーカイブとともに、エディトリアルとテクニカルチームが制作を行なっています。
また、原稿入力、印画紙作成、露光、保管、全てにおいて最善をつくした設備に最新のデジタル技術を導入したアマナサルトのプリント工房は、プリント制作における偶発的、不確定要素を徹底的に排除し、品質を完全にコントロールできる作りとなっています。
代表者 代表取締役社長 堀越 欣也
所在地 〒108-0022 東京都港区海岸3-5-1
設立 2012年4月
事業内容 プラチナプリントを中心とした企画、出版。プリント作品の企画・制作・販売。技術の開発及び普及活動。
URL http://amanasalto.com
【アマナグループについて】
アマナグループは、株式会社アマナを中心に、ビジュアル・コミュニケーション事業とエンタテインメント映像事業を手がける国内大手のクリエイティブカンパニーです。グループ内の豊富なクリエイティブ資源を活用したビジュアルコミュニケーションプランを、企画からプロデュース、実制作までワンストップで提供します。2011年より、アートフォト事業も本格的に始動しました。
【株式会社アマナ 会社概要】
代表者 代表取締役社長 進藤博信
所在地 東京都品川区東品川2-2-43
設立 1979年4月
資本金 10億9,714万円
証券コード 東証マザーズ2402
売上高 (連結)187億0,017万円※2013年度12月期実績
従業員数 (単体)473名/(連結)1,166名 ※2014年4月1日現在
事業内容 ビジュアル・コミュニケーション事業、エンタテインメント映像事業
URL http://amana.co.jp/