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プレスリリース

2019.03.22

「アマナコレクション展 03 – 笹岡啓子、松江泰治」のご案内
<会期:2019年3月23日~4月26日>

~ the amana collection Exhibit 03 – Keiko Sasaoka, Taiji Matsue ~

さまざまなビジュアルコミュニケーション事業を展開する株式会社アマナ(本社:東京都品川区、代表取締役社長 進藤博信、以下「アマナ」)はこの度、アマナコレクション展として第3弾となる、「アマナコレクション展 03 - 笹岡啓子、松江泰治」をアートフォトの専門ギャラリーIMA galleryにて開催します。


Remembrance, 2013  ©Keiko Sasaoka

▼開催概要:
「アマナコレクション展 03 – 笹岡啓子、松江泰治」

会 期:2019年3月23日(月) ~ 4月26日(金)
時 間:11:00~19:00 (日曜・祝日休)
会 場:IMA gallery (住所:〒140-0002 品川区東品川2-2-43 T33ビル1F)
    https://amana.jp/company/shops-galleries/imagallery.html
入場料:無料
問合せ:TEL/ 03-3740-0303
    E-Mail/ imagallery@imaconceptstore.jp

■私たちはどのように世界と向き合い、写真はそれをどう捉えていくのか

 アマナコレクション(the amana colletion)は、弊社が2011年にスタートした、日本の現代写真を中心とした企業コレクションです。収蔵作品の永遠のテーマは、「変わりゆく世界において、私たちは世界にどのように向き合い、写真はそれをどう捉えていくのか」。私たちの観察力、一方で、“見る”という行為を可能にする技術の進歩によって、私たちが体験する現実のあり方そのものが、変化し続けています。
 
 今回の展示作品で最初に目に映るのは、いずれも、似通った印象のひと気のない風景です。その構図に徐々に視点を移してみると、それぞれの作品が、慎重に考え抜いた独自の手法で撮影していることが判ります。また展示空間全体を見渡してみると、写真家は、その独自の思考を形づくり、観客がそれを体験する方法として、写真プリントという媒体を利用していることに気付かされます。しかし本展覧会では、そのような共通点ではなく、撮影手法の違いを通じて、3人の写真家の固有性に焦点を充てています。

▼作品紹介

 最初の作品は、松江泰治の「BER 31119」という作品です。


BER 31119, 2011 ©Taiji Matsue

 松江泰治の作品では、世界中のさまざま土地が、被写体に影が生じない順光での撮影や地平線がない構図など、一貫した制作手法によって撮影されています。撮影場所の判別は一見つきませんが、作品タイトルに地名や都市コードが用いられていることに気が付くと、旧知の場所が新たな風景となり交差します。

 これらの作品を通じて、水平線というものを抽象化してみましょう。水平線とは、目に見えながらも誰もがそこに行きつくことができない本質のない存在ですが、それゆえに、私たちは自らの視線と知覚に限界があると気付くのです。そしてまた水平線は、私とその周りの環境との間の距離や関係性をかたちづくる存在でもあります。それぞれの作家が構図の中でどのように水平線を捉えているか、そこから作品のひとつの解釈が生まれてくるでしょう。これらの作品には、カメラ的な意味での決定的瞬間は残されていませんが、すべての露光には作家が伝えようとするものの切実さが刻まれています。今回の2人の写真家たちは、撮影場所を無造作には決めていません。つまり、自らの決意をもとに被写体を選択しながらも、主観を超える新たな風景に出会い、写真としてそれらを表現しているのです。

 変わりゆく世界の中で、私たちはどのように世界と向きあい、写真はそれをどう捉えていくのか。これは、アマナコレクションの収蔵作品に繰り返し見られるモチーフです。見るということと写真−−観察力や技術の進化とともに私たちの知覚は個々に変容してゆきます。そうして、私たちと世界を繋ぐ新たな現実感もつぎつぎと生まれ続けてゆくのです。

アマナコレクションディレクター: アイヴァン・ヴァンタニアン
Ivan Vantanian, Director, the amana collection

▼アマナコレクション(the amana collection)とは

2011年に株式会社アマナがスタートした、日本の現代写真を中心とした企業コレクション。
 
現在、日本の現代写真作品の卓越性が表れる約800点の多彩な作品を収めるまでになりました。本コレクションには、既成の概念や視点に疑問を投げかけ、新たな創作への道を開こうとする写真家たちの作品が集結しています。これからもアマナコレクションは、現代写真への認知と理解を高めるさまざまな活動に取り組み、現代、そして未来の日本人写真家の支援を続けてまいります。
 
■作品数と作家数:
800点/70作家 ※2019年2月末現在

▼作家略歴 (紹介順)

笹岡啓子 Keiko Sasaoka
1978年、広島市生まれ。2002年、東京造形大学卒業。「VOCA 展2008」奨励賞(2008年)、日本写真協会新人賞(2010年)、さがみはら写真新人奨励賞(2012年)を受賞。2001年の設立時よりphotographers’ galleryに参加。写真集に『PARK CITY』(インスクリプト、2009年)、『FISHING』(KULA、2012年)など。2012年より冊子シリーズ『Remembrance』(KULA)を刊行。2015年より続編シリーズとして『Shoreline』(KULA)を継続的に刊行中。2012年、「この世界とわたしのどこか 日本の新進作家 vol.11」(東京都写真美術館)に参加。

松江泰治 Taiji Matsue
1963年東京生まれ。1987年東京大学理学部地理学科卒業。1996年第12回東川賞新人作家賞受賞。2002年第27 回木村伊兵衛写真賞受賞。2012 年第28 回東川賞国内作家賞受賞。2013年第25回「写真の会」賞授賞。2006年「JP-22」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)、2011年「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」(国立新美術館、東京)、2012年「世界・表層・時間」(IZU PHOTO MUSEUM 、静岡)、2014年「青森EARTH」(青森県立美術館、青森)、札幌国際芸術祭(札幌)、2015年「俯瞰の世界図」2018年「松江泰治 地名事典」(広島市現代美術館、広島)ほか、2014年よりスイス、ポーランド、ドイツの3カ国を巡回したグループ展「Logical Emotion」(ハウス・コンストルクティヴ美術館/クラクフ現代美術館/ザクセンアンハルト州立美術館)など国内外の個展、グループ展、芸術祭等に多数参加。また、東京国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)など国内外多数の美術館に作品収蔵。

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