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プレスリリース

2021.08.18

現代日本の肖像を通して、未来を考えるプロジェクト 公募による写真アワード「Portrait of Japan」受賞者決定!
~2020 年度 Tokyo Tokyo FESTIVAL 助成 採択事業~

クリエイティブでコミュニケーション変革を実現する株式会社アマナ(本社:東京都品川区、代表取締役社長 兼 グループCEO 進藤博信、以下「アマナ」)にて、“LIVING WITH PHOTOGRAPHY”をコンセプトに、雑誌、オンラインなど多角的にアートフォトを発信する「IMAプロジェクト」では、6月15日~7月11日まで、ポートレート写真の力を通じて、現代の日本を構成する人たちの肖像を写し出す、公募による写真アワード「Portrait of Japan」を開催。この度、審査員5名が選出した5名のグランプリが決定したことを発表しました。


Portrait of Japan」は、ポートレート写真の力を通じて、現代の日本を構成する人たちの肖像を写し出す、公募による写真アワードのプロジェクトです。フォトジャーナリズム界最古の歴史を有する雑誌『British Journal of Photography』などを刊行するイギリスのメディア「1854 Media」が運営している写真アワード「Portrait of Britain」の日本版として、ホンマタカシ氏、片山 真理氏、ヘレン・ファン・ミーネ氏、奥山 由之氏、アレック・ソス氏といった5名の写真家を審査員に迎え、2020年以降に撮影された日本を拠点とする人たち、海外を拠点とする日本にゆかりがある人たちのポートレート写真を広く一般から募集しました。アーツカウンシル東京による「Tokyo Tokyo Festival」の助成事業の一環として、今年初めて日本で開催された本プロジェクトには、国内外から多数の応募作品が集まり、それぞれの審査員が1作品ずつ選出。Shiori Akiba(ホンマタカシ選)、齊藤幸子(片山 真理選)、卞敏(ヘレン・ファン・ミーネ選)、頭奈津子(奥山 由之選)、永田風薫(アレック・ソス選)の5名がグランプリを受賞したほか、約50作品がショートリスト(優秀作品)にノミネートされました。

パンデミック中に生まれた命、認知症の父、脱毛しない妹、農業従事者、布を織る職人、東京の街を守る警備員、日本で暮らす外国人留学生や移民など、現代の日本をかたちづくる人々を被写体にしたポートレート写真は、何よりも雄弁に現代という時代を表しています。グランプリ作品及び入賞作品は、特設サイト(https://portraitofjapan.com/)と小冊子で紹介されるほか、エムシードゥコー株式会社のご協力のもと、渋谷周辺エリアをはじめとする都内各所(下記地図参照)の屋外サイネージで展示されています。(8月16日より2週間の予定)

 

▼屋外サイネージ 受賞作品展示スポット

渋谷・西武百貨店前、渋谷駅前、神南一丁目など、渋谷周辺エリア6か所のバス停にあるデジタルサイネージ10スクリーン。




2020年、私たちの生きる世界は未曾有の事態に見舞われ、人類は大きな転換期を迎えています。こういった変化の中で、私たちはこれからどんな未来を描いていけばよいのでしょう。ポートレートを通して、私たちの未来に思いを巡らす機会となればと考えています。

 

▼グランプリ作品

ホンマタカシ選出作品 Shiori Akiba「Go GIRL」


© Shiori Akiba
 
女性の毛。私は普段ヨーロッパにいるので日本に帰ってきた時に見た脱毛の異常なまでの広告に本当にびっくりした。毛を処理する事は強制させられているようなそんな恐怖感も感じた。誰の、何のために綺麗になりたいのか、大事な何かがものすごく欠けているように感じた。それに疑問を持たない女子達に危機感を感じた。私と11歳離れた日本に住んでいる妹は本当に真逆。思春期のはずなのに全然気にしない。なんなら男は知らないのかもしれないが女は顎髭だって生える。男性が勝手に理想づけている女子なんてただの空想だ。私はこんな妹が大好きで、誰よりもかっこいい女性だと思っている。もっと自分らしいかっこいい女性が日本にも増えますように。


プロフィール/北海道出身、2016年よりパリで写真を学び、2018年よりロンドンに基盤を移し活動している。ファインアートとファッションを軸に、人間の身体像のあり方、ジェンダー意識に疑問を投げかける作品を数多く発表している。



片山 麻理選出作品 齊藤幸子「Take Root Here」


© Sachiko Saito

埼玉県川口市には約2000人規模のクルド人コミュニティが存在する。その多くがトルコからの迫害を逃れてきた難民申請者だが、難民認定されたクルド人は今まで1人もいない。日本の難民認定率は諸外国に比べ非常に低い。日本の入管法に振り回されながらも、クルド人たちはすでに川口の地に根づき始めている。クルド人男性の多くは日本の解体現場で働き家族を支える。幼少期に来日した1.5世の若者たちは、日本で育ちながらも不安定な在留資格のため、希望する進学や就職への壁は高い。
 
プロフィール/1985年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。東京都を拠点に活動中。個人が社会的背景によってどのように条件づけられるかについて興味を持ち、作品を制作する。2020年「第22回1_WALL写真展」ファイナリスト。


 
ヘレン・ファン・ミーネ選出作品 卞敏「いまここ」


© Bian Min
 
留学生の私たちは今日本にいますが、未来はどこにあるのか心の中に迷いがあります。

プロフィール/中国出身。2021年多摩美術大学美術研究科卒。



奥山由之選出作品 鬼頭奈津子「21才、冬」


© Natsuko Kito
 
冬、ずっと撮り続けている彼と白鳥がいる景色を見てみたくなった。二人で初めて見る白鳥に感動した。日が昇り始めた冬の朝の澄んだ空気と気嵐、寒くて鼻も赤くなりファインダーも曇った。そこに彼がいる景色を見ることができてただただ嬉しかった。
 
プロフィール/1992年、京都生まれ。奈良教育大学美術教育専修にて日本画を専攻。2019年、IMA nextコンテスト、ポートレート部門にてグランプリ受賞。現在は東京を拠点とし、映画のスチールを中心に様々な媒体で活動中。


 
アレック・ソス選出作品 永田風薫「New realism」


© Fuka Nagata
 
本作は、複数の写真を合成し、対象を一つの3Dモデルデータとして起こすフォトグラメトリを用いて撮影された“新しいポートレート作品”である。複数の視点を合成することで立体的かつ複数の視点から対象を観察することが可能なフォトグラメトリは、写真に替わる新たな記録媒体として、地理測量や建築物の記録などで利用され始めている。写真技術の歴史は透明性の歴史として要約することができる。フォトグラメトリからは複数の視点を合成することでより高い次元での客観性を担保しようとする人類のあくなき欲望が読み取ることができる。その上で、こうした手続きの中で起きたエラーは記録物と対象の隔たりをより明らかにしている。
 
プロフィール/1998年静岡県浜松市生まれ。インターネット通信や都市などの媒介物を通しての人間同士、人間と機器との相互コミュニケーションに関心を持ち、それらを通してやりとりされる情報や信号、過去や遠隔地のイメージ表象と人間存在の関係性をメタ構造として内包する作品を制作している。


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主 催 : 株式会社アマナ | IMAプロジェクト
協 賛 : エムシードゥコー株式会社
協 力 : 1854 Media
助 成 : 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
発起人 : Sungwon Kim



 

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