プレスリリース
2014.09.18
<報道関係者各位>
株式会社アマナ
IMA gallery 第5弾展覧会 ネルホル「ATLAS」展 開催
展覧会タイトル:ATLAS
会期: 2014年10月16日(木)~11月30日(日)
会場: IMA CONCEPT STORE 内IMA gallery
東京都港区六本木5-17-1 AXIS Bld. 3F TEL:03-5572-7144
主催: amana inc. / IMA MEDIA PROJECT 企画: Nerhol 協力: HiRAO INC
“ATLAS,2014”で制作される写真は、“Misunderstanding Focus,2012”、“Portrait,2012”、“Misunderstanding Focus 16:9,2013”、“Scene to
know,2013”の各展覧会で発表した作品を再構成し、一つのコンセプトへと集約し、書物の体裁にまとめたものである。
“ATLAS”は、消失し続ける“彼ら”の一瞬の姿に焦点を当てている。僕らは、被写体と向き合い、数分間にわたって200回のシャッターを切る。
そして、それら全てをプリントし、重ね合わせて、彫りこんでいく。僕らは、“彼ら”の姿に迫ろうと試みるが、まるで手から零れ落ちていく水のように、“彼ら”は僕らから遠く離れていく。まるで人が書き紡いできた物語が、書けば書くほどに、書き記すことのできないものを浮かび上がらせてきたように。
逆説的だろうか? 被写体となった“彼ら”の存在の本質を掴みたいと願うのに、その姿を彫り歪ませることは。しかし、考えてみるに、僕らが生きる社会は、多くのものを、ものすごい速さで消失へと向かわせている。それが現実を記憶する唯一の手がかりにすら思えてくるほどに。
物語は、書物として綴じられたとき、どこにでも移動し、あらゆる人の手に渡ることができるようになった。そして、恐らくそれ以前にも増して、書き換えられ、オリジナルを失うことを運命づけられた。僕らは、“彼ら”の姿を写し取り、層を成す時間を遡るように彫り刻み、それを書物のように綴じてみる。そして、諸現象の連続性へ、消え去ることを順番待ちするかのような循環へ、それを差し出す。綴じられた書物のなかで歪む“彼ら”の姿が、この資本主義をベースにした営為の射程を揺るがせることを願いながら。
尚、本プロジェクトに関するお問い合わせ、ご質問、取材のご要望等は下記までご連絡いただければ幸いです。
株式会社HiRAO INC
担当:御船誠一郎mifune@hirao-inc.com
T/03.5771.8808| F/03.5410.8858
Nerhol/ ネルホル
Nerhol(ネルホル)は、田中義久と飯田竜太の二人からなるアーティストユニット。それぞれの活動を展開していた二人は、現代においていかにして問題を提起し、人に伝えていくかという方法論において共通項を見出し、2007年よりNerholとして活動を開始する。その後、国内外の美術館やギャラリーの展覧会への参加を重ねるなか、現代の経済活動が生み出し続ける消費と生成、忘却という巨大なサイクルの急所を突くような作品を一貫して制作している。その作品は、amana photo collectionに収蔵されるなど、国内外を問わず、近年評価を高めつつある。田中は1980年に静岡県に生まれ、2004年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科を卒業後、東京を拠点に活動を続ける。飯田は、1981年に静岡県に生まれ、2014年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了、現在は青森県八戸市を拠点にしている。