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プレスリリース

2019.10.04

「LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #7」
~若手日本人写真家の世界3都市巡回展、東京で開催~

 

若き写真家たちが世界に羽ばたく登竜門!
7年目を迎える今年のテーマは「もうひとつのパラレルワールドへ」


さまざまなビジュアルコミュニケーション事業を展開する株式会社アマナ(本社:東京都品川区、 代表取締役社長 進藤博信、 以下「アマナ」)は、 日本から世界を目指す若手写真家の活躍の場を創出する為、 パナソニック株式会社 / LUMIXの特別協賛を得て、 2013年より「LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS」を実施してきました。 第7回目となる今年は、 昨年に続きアムステルダム、 パリ、 東京の3都市で開催。 東京では、 2019年10月4日(金)より東京・天王洲で開催される写真イベント「PHOTO CAMP」の一つのプログラムとして14日(月・祝)まで展示します。

今年は「もうひとつのパラレルワールドへ」をテーマに、 6人の新鋭アーティストを紹介します。

SFで描かれた想像の世界であった「近未来」がすでに「今」となったこの世界。 テクノロジーの進化は私たちの生活を変えながらも、 世界はなおも混沌を極めています。 私たちが希求したはずの夢の理想郷は、 依然として実現されないまま、 二つの世界は並行して存在しているようです。 そうした中でも、 若い写真家たちは自分なりの答えを探すべく、 現実と向き合いながら新たな表現を通して、 彼らのビジョンを示しています。 安易な夢想ではなく、 現実を直視し、 理想とする世界をきちんと描き出そうとするその姿勢を、 この展覧会を通じて発信できたらと考えます。

すでに去る9月20~22日に、 オランダ・アムステルダムのアートフォトフェア「UNSEEN」での展覧会は大変な好評を博し、 昨年を大きく上回る観客が来場。 世界中のコレクターやアートファンからの評価は非常に高く、 その結果20点以上もの作品が販売へとつながりました。 中には、 オランダ国立博物館のコレクションとなった作品もあります。

本展で紹介してきた若手写真家たちは年々グローバルに活躍の場を広げ、 これまでに参加した40名以上の写真家はそれぞれに成果を上げています。 これから2020年に向けてますますの充実を図っていきますので、 引続きご注目ください。  
 

  • 展覧会概要

LUMIX MEETS/
BEYOND2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #7

会 期   : 2019年10月4日(金)~ 14日(月・祝)
時 間   : 11:00~19:00  ※期間中無休
会 場   : IMA gallery (住所:〒140-0002 品川区東品川2-2-43 T33ビル1F)
     https://amana.jp/company/shops-galleries/imagallery.html
出展作家: 岡田舞子 / 三ツ谷想 / 石場文子 / 畑直幸 / 富安隼久
主 催   : 株式会社アマナ、 IMAメディアプロジェクト
特別協賛: パナソニック株式会社 / LUMIX
入場料   : 無料
問合せ   : TEL/ 03-3740-4360(IMA)、 E-Mail/ imagallery@imaconceptstore.jp

URL: http://beyond2020.jp/
Facebook →  https://www.facebook.com/beyond2020jp/
Twitter   →  https://twitter.com/beyond2020_jp

 
  • 「LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS」とは

アマナは日本におけるアートフォトマーケットの醸成を目指し、パナソニック株式会社の特別協賛のもと、若手写真家の支援を目的に、2013年から世界最大のフォトフェア「PARIS PHOTO(パリフォト)」と同時期にパリ、そして東京で本展覧会を開催してきました。

7年目を迎える今年は、9月のアムステルダムでのアートフォトフェア「UNSEEN(アンシーン)」の出展を皮切りに、10月には写真家自身が自ら作品を販売するユニークな形のアートフェア「PHOTO CAMP」と連携し、東京・天王洲で展覧会を開催します。11月にはパリが写真の街になる「PARIS PHOTO(パリフォト)」期間中に「Photo Saint Germain(フォトサンジェルマン)」に参加。それぞれの都市で、現代写真シーンを牽引する場と連携しながら、日本写真の現在を展開します。
 
ニューヨーク近代美術館やパリのポンピドゥー・センターなど海外の主要美術館は、多数の日本人写真家の作品を収蔵しています。アマナは、世界のアートフォトマーケットにおいて日本人写真家が高い評価と関心を獲得していることを多くの方に知っていただきたいという願いのもと、このプロジェクトを継続しています。

 

  • 今年のテーマ:「もうひとつのパラレルワールドへ」

世界を取り巻く状況は刻々と変わりながら、新しい問題と新しい価値を生んでいます。2019年、少し前にはSFの中でしか想像できなかった近未来はすぐそこまでやって来ているのです。ミレニアルズと呼ばれる若きアーティストたちは、猛烈なスピードで進化する世界に翻弄されながらも、必死に食らいつきながら、疾走しています。価値観が多様化していく中で、歴史と向き合い、新たな表現を探る彼らが見るのは、現実とも空想ともつかないもう一つのパラレルワールド。
 
そこへの扉を開く呪文は何でしょうか?写真言語の「開けゴマ」を見つける展示へようこそ!
 
写真家一人一人がそれぞれの世界観から見える現実を、多様な写真表現を通して問いかけます。

 

  • 出展作家について

※今年の選出写真家6人のうち、畑直幸、石場文子、三ツ谷想の3人がLUMIXのデジタル一眼ミラーレスカメラ「S1R」を用いた撮り下ろし作品を発表します。
 

畑 直幸 (Naoyuki Hata)

雑木林の草木を灰色に塗って撮られた写真群。一見モノクロ写真のように見えるそのイメージに、偶発的に飛び込んでくる昆虫や、緑に還るときに現れる葉が、そこに不思議な光景を生み出します。被写体にアナログの手法で手を加えることで、私たちの視覚の曖昧さ、思い込みといったものに挑んでくる畑直幸。私たち人間の感知しているものが全てではないことを教えてくれます。

【Biography】
1979年、岐阜県出身。2011年に第4回写真”1_WALL" グランプリを受賞。2014にGerrit Rietveld Academie(アムステルダム)卒業。個展に2012年「Pelletron new no.4」(ガーディアン・ガーデン、東京)、2018年「MEAT MAN」(べっぷ駅市場、大分)がある。主なグループ展に2014年「UNSEEN Photo festival」(アムステルダム)、2019年「Genjitsu Exhibition 1 ~ on going”」(べっぷ駅市場、大分)などがある。
 

石場 文子 (Ayako Ishiba) 

写真のプリントの上にではなく、被写体の物質そのものの輪郭を黒いペンでなぞってから撮影する手法で、被写体を背景から浮かび上がらせ、二次元と三次元の空間を歪ませます。石場は日本画や版画からそのキャリアをスタートし、一貫して平面での表現の可能性を探っています。たった1本の線が世界の見え方を瞬時に変えてしまう不思議さがあります。
 
【Biography】
1991年、兵庫県出身。京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学)美術学部造形学科で版画を学び、愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域修了。個展に2018年「Pop-up Dimension 次元が壊れて漂う物体」(児玉画廊、東京)などがある。2018年にグループ展「写真的曖昧」(金沢アートグミ、石川)に、2019年に「VOCA展2019」(上野の森美術館、東京)に参加。2019年8月1日から開催される「あいちトリエンナーレ2019」に参加予定。
 

三ツ谷 想(So Mitsuya)

「In Between」と名付けられた本作は、室内空間を撮った写真と動物園で飼育されている動物たちの写真を元にした、写真のコラージュによって出来ています。鹿や象が家の中にいるというありえない状況その違和感、また合成によって生まれた歪みを鑑賞者が敏感に察知するでしょう。その居心地の悪さが、私たちに今生きている世界の不条理さや奇妙さや関係性を思い起こさせます。

【Biography】
1990年、京都府出身。主な個展に「Untitled Photographs」(OFF Gallery/2015)、主なグループ展に「DER GREIF A Process 2.0」(Festival Center/2016)などがある。2018年、JAPAN PHOTO AWARDシャーロット・コットン(エディター)賞、デヴィット・トロ(DIS)賞を受賞。その後、2019年KYOTOGRAPHIE内、KG +などでグループ展に参加。
 

小原 一真(Kazuma Obara)

フォトジャーナリストとして、常に歴史の影に目を剥けてきた小原一真。「Exposure」ではチェルノブイリ原発事故のあった街に、今も廃炉作業に電車で通う住民たちの姿と生活を捉えたシリーズです。事故から30年以上経った今、被災者の次世代が新しい暮らしを営んでいる現実を目撃し、1組のカップルに密着した作品は優しい視線に満ちているからこそ、事故の爪痕の深さをより一層浮き彫りにします。

【Biography】
1985年、岩手県出身。2015年、ロンドン芸術大学でフォトジャーナリズムの修士号を取得。2012年に東日本大震災と、福島第一原発作業員のポートレートとインタビューをまとめた『Reset』をLars Müller Publishers(スイス)から出版。 2014年、太平洋戦争下で犠牲を負った子どもたちの生涯を描いた『silent histories』をEditorial RMから刊行し、米『TIME』誌のベスト写真集に選出される。2015年からチェルノブイリ原子力発電所事故に焦点を当てた「Exposure」シリーズに取り組む。同プロジェクトは、世界報道写真賞「人々の部」で一位を受賞。2018年に『Exposure』をEditorial RMから出版。2019年は在日本オランダ大使館からサポートを得て「The Shape of War」に取り組む。国際的なフォトフェスティバルに参加する他、国内外でワークショップを開催する。
 

岡田 舞子(Miko Okada)

暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる淡い色合いの小さな丸いドット。「Cell」は東京近郊にあるマンションなどの建物の灯を撮影したシリーズです。一見しただけではわからないくらいに抽象化された都市の情景と、その一つ一つに都市生活者の人生があることがしのばれます。そこには、ミレニアルズと呼ばれる世代に生まれ、経済成長を終えた社会で育った岡田の感性で捉えた現代の東京が写っています。
 【Biography】
1993年、岩手県出身。2014、日本写真芸術専門学校卒業。2015年、New-Nature photo awardアート部門受賞。2019年、 Nonio Art Wave Award 審査員特別賞名和晃平選。
 

富安 隼久 (Hayahisa Tomiyasu)

無限(∞)の軌道を描いて歩く動物園のサイの様子が、8枚の写真によって説明されています。サイが動く様子を定点観測で捉えたこのシリーズで私たちが目にするのは、「∞」形をなすサイの歩いた痕跡と、姿だけです。私たちにとっては意味のある記号に見えますが、サイにとってはただ習性で歩いているにすぎません。富安隼久は私たちの世界に潜む不可思議な出来事を、ユニークに可視化します。

【Biography】
1982年、神奈川県出身。2006年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。2013年ライプツィヒ視覚芸術アカデミーにてディプロム、2016年同校にてマイスターシューラー号取得。同校夜間写真講座非常勤講師を経て、2017年よりチューリッヒ芸術大学芸術・メディア学部助手。ドイツ、スイスをはじめ、国内外で展示を行う。昨年、MACKのFirst Book Awardを受賞し、『TTP』を出版した。

 
  • 若手写真家の活躍の場を創出するアマナの“IMAプロジェクト”とは

本展覧会は、グローバル化する写真業界の現状を踏まえ、2011年にスタートした“IMA プロジェクト”の活動のひとつです。同プロジェクトでは、2012 年以来、“LIVING WITH PHOTOGRAPHY” をテーマに、さまざまなアプローチで日常の中でアートフォトと親しむ提案をしています。 写真雑誌『IMA』は、世界中の旬なフォトグラファーの最も新しい写真表現を紹介しながら、写真史から日々の中での写真との付き合い方までをご紹介します。その他、アート写真のwebマガジン「IMA online(https://imaonline.jp/)」や写真集レーベル「IMA photobook」の他、アートフォト専門のギャラリー「IMA gallery」の運営、展覧会、アートセミナー、ワークショップから、写真フェスティバルまで幅広く展開しています。「見る」「読む」「買う」「飾る」「学ぶ」あらゆる角度から余すことなく写真を楽しめるプラットフォームです。

また、才能の発掘と育成にも力を入れており、毎年、ポートフォリオレビュー「STEP OUT!」を開催し、有望な人勢を見出しながら、フレッシュな魅力にあふれた写真家たちを世界に羽ばたかせているほか、今年、世界で活躍できる写真家を送り出すフォトコンテスト「IMA next(https://ima-next.jp/)を開始。誰もが応募できるオンラインのコンテストから、新たな才能が発掘されることを期待しています。

 

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