

京王電鉄沿線で生活している人々を撮った広告。
1年以上かけて40シリーズほど撮影した案件。

広告のビジュアル制作を担当するUN(アン)で
フォトグラファーとして活躍する又来純さん。
フォトグラファーを目指すきっかけから、アシスタント時代、
そして最近携わった案件のことなどをお話し頂きました。
「高校時代、進路相談ってあるじゃないですか。
自分自身、特にやりたいこともなくて、どうするの?って担任の先生に聞かれたときに
「写真家になります」っていったらすごく乗ってくれて。なんか感じるものがあったのかな?「いいね!!」って。
それで先生に、日本大学芸術学部の写真学科に進学した先輩を紹介していただき、話を聞かせてもらいました。
それがきっかけで、写真の勉強をしたいと思い、その先輩の行っていた大学を志しました。
本当に大学時代は写真一筋といった感じで、授業の課題はもちろん、作品制作も積極的にしていましたね。
あっという間に4年が過ぎて、就職の時自然とこの道を目指していました。
それでアマナグループのアシスタントフォトグラファー採用を受けたんです。
最初は右も左もわからなくて本当にしんどかった。何が分からないか分からないといった感じですね。
ただ、辛くてもやっぱり身近に写真を自然と感じられる環境が面白くて、続けてきた感じです。
休日も返上で作品作りに打ち込んできた結果、
年に1度行われるフォトグラファー昇格試験に合格し、今に至ります。」

「作品をみながらのほうが、話しやすいかな。
京王電鉄の100周年記念のグラフィック広告です。
シリーズものになっていて、約40種類制作していて、ロケハンも含めて60回くらい行ったかな。
長い期間をかけて取り組んだ案件です。
これはフィルムで撮影しています。
基本広告写真の世界では、ほぼ100%近くデジタル撮影なんですが、
昔からフィルムでの撮影が好きで、ポートフォリオもほとんどがそうだったんです。
で、そのポートフォリオをアートディレクターの方にお見せしたところ気に入っていただけて。
とても写真に理解のあるアートディレクターの方で、
語らずも通ずるというか…良い仕事をさせてもらいました。
自分自身、広告写真でも「写真感が残っている写真」が好きで。
ビジュアルになっていないというと語弊があるんだけれど、
写真力が強い写真がやっぱり撮りたいなって思っています。
ビジュアルがバーンとあって、コピーが載っているみたいな…シンプルに写真だけを見せても
ビジュアルとして成立するような写真を撮りたいという願望がありますね。」

「この作品はたくさんの人と出会って、その中で写真を撮っていきました。
出演している皆さんは京王電鉄の沿線内に住んでいる方々です。
写真を撮られ慣れている方々ではなかったので、自然な表情を出すのには気を付けていきました。
なんていうのかな…「対話」というんですかね…向こう側、撮られる側の気持ちになるんです。
相手がどんな気持ちで、どんな人で、どうすれば、最高の表情をしてくれるのかを
想像するということですかね。…たとえば、笑わないお父さんとかがいるとしたら、
女性スタッフで固めて照れ笑いを狙うとか(笑)。
作られた表情ではない1枚を、瞬間を、撮りたい。そう思っています。」

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「写真だけではないかもしれません。
アマナにはプロデューサー、CGクリエイター、デザイナーなど様々な職種のスタッフがいます。
更には社外のアートディレクター、スタイリストなども交えて、常に意見交換しながらモノを作っています。
そういった環境の中で、どんどん磨かれて、クリエイターとしてもっと高いレベルに達したいと思っています。
これから就職活動をする学生のみなさんにも、その対話する精神は忘れないでほしい。
面接の場でも受け身になるのではなく、自分の思いを、一生懸命、元気いっぱいに伝えてほしいです。
そんな気持ちを持った人と一緒に仕事をしたいですね。」