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イベント

2019.08.06

<8月30日(金)開催>
Oh My ガ! 知られざる蛾の世界

登壇者:
岸田泰則(日本蛾類学会・会長/東京大学総合研究博物館・研究事業協力者) 
魚津吉弘(三菱ケミカル株式会社 R&Dフェロー)

「ガ」が苦手だという人は少なくないかもしれません。でも、なぜ苦手なのでしょうか。突然襲ってくるから? 毒がある? 柄が好みではない? チョウなら平気?とその理由はさまざまでしょう。

この地球上でもっとも多い生物は昆虫です。100万種を超えるともいわれるなかで、ガは名前が知られているものだけでも世界で数万種類おり、まだ名前が付いていないものも含めるとその数は未知数です。

一般的にガと言うと、茶色いガを想像するのではないでしょうか。しかし、その柄も実にさまざま。華麗な美しさをもつもの。芸術作品のように精緻な模様を誇るもの。忍者のように森に溶け込む迷彩柄をもつものも。最近では、ガをモチーフにしたアートやファッションも多く、関連書籍も多数発売されブームの兆しを見せています。今回のイベントのトップビジュアルの写真も、刺繍でガを製作して人気を集めるアーティスト、蛾売りおじさんの作品です。このようにガの身体的な美しさは、ジャンルを超えてデザインやカルチャー業界にも波及しはじめています。

そもそもガは、私たちの生活と深く関わってきました。シルク(絹)の服は多くの人に好まれていますが、カイコと呼ばれるガの幼虫のまゆからつくられています。絹は数千年前から利用され、重宝されてきました。また、20世紀初頭の日本の生糸の生産量は世界一で、主要な産業のひとつでした。そう、ガと人は長く深い付き合いなのです。

それだけではなく、一部のガの眼がもつ、光を吸収して反射しないという特性を活かした無反射フィルムが開発されています。こうした、生物の構造や生態を研究し、応用することを「バイオミメティクス(生物模倣)」といい、近年ビジネスシーンでも注目されている分野です。ガはバイオミメティクスの対象としても有力なのです。

このようにガの世界は不思議で奥深いもの。今回のエイチとアマナデザインの「オモシロ未来研究所」とのコラボレーション企画第5弾では、ひと言では語れない多様なガの世界について、ふたりの専門家をお招きして掘り下げます。

スピーカーは「モスラの口は横開きの噛み口なので、ガとは認められない」と語る、ガの研究における第一人者であり、日本蛾類学会・会長の岸田泰則さんと、三菱ケミカル株式会社で「モスアイ」のバイオミメティクスについて研究をされている魚津吉弘さんです。

知っているようで、実はあまり知られていないガの世界。カルチャーからビジネスまで幅広いガの魅力を、あますところなくお伝えします。

〔イベント概要〕
「Oh My ガ! 知られざる蛾の世界」
日  時 2019年8月30日(金)19:00~20:30
会  場 amana square
料  金 2500円
定  員 72名(先着順)
申込締切 2019年8月30日(金)12:00
※当日は開始の30分前の時間より開場致します
※トークイベントの録音はご遠慮願います
※定員に達し次第、募集を締め切らせていただきます
※キャンセル待ちは空きがでましたら、随時Peatixで募集いたします
イベント詳細および申し込みはこちらから


ヒト・コト・ミライが交差するリアルプレイス「H(エイチ)」

ビジュアルコミュニケーションで社会に貢献する株式会社アマナが発行・制作する、4つのこだわりメディア『IMA』『MilK』『料理通信』『Nature & Science』。それぞれに、独自の切り口で洗練されたコンテンツをお届けしてきたこれらのメディアが集まり、ウェブとリアルが連動する新しいメディア「H(エイチ)」が誕生しました。

「H」では、4つのメディアと深いかかわりを持つ方々をお招きしたトークイベントやワークショップなどのイベントを開催し、ビジネスシーンにおける課題解決のヒントや、アイデアの種を探る場として、さまざまなコンテンツを発信していきます。

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